あなたにとっての仕事とは一体なんでしょうか?
職業ということではなく、仕事をする意味や人生において仕事がもたらすものは何なのか、考えたことはありますか?
人がまだ文明を築くよりもずっと昔は、仕事という概念よりも生きるために必要な行為、一言で言えば、「生きる」ということだったのかもしれません。
現代社会においてはどうでしょうか。多種多様な仕事が生まれ、そこには出世競争や人間関係、ストレスや悩みなど、仕事とは何かを一言では言い表せないほどの多くの要素を持つようになりました。
果たしてそれは正しいのでしょうか。本来は生きるために必要であった行為が、現代では仕事をするために生きているという逆転現象が起こっていませんか?
今回は、仕事とは何か、仕事の本質というものを考えていきたいと思います。
仕事とは「価値」を提供すること

仕事について難しく考える必要はなく、まずは仕事の本質だけを考えることが必要です。
では、その仕事の本質とは何か。それは、お客様や依頼主が本当に求めているものを提供するということ。当たり前のことを言っているようですが、本当にそれだけなのです。
そして社員を採用する側の会社としても、お客様が求めているものを提供できる社員を集めることが重要です。
既に存在している価値を提供することも重要ですが、新しい価値を提案するということも重要です。しかし、ここでまた考え過ぎて不要なことまで始めてしまうことが多くあります。
まずは、必要なことだけに絞り、不要なことは捨てるという意識を持ちましょう。とにかくシンプルに、何が本質なのかに集中するのです。最も大切なものに集中し、それ以外は捨てるという意識を持ちましょう。
それは会社も同じことです。社員、資金、時間など会社を経営している上で限られているものを本来は不要なものに費やす必要はありません。お客様が求めている価値に対してだけに集中させるのです。
仕事をする上で努力すべきなのは、「価値を創造する」ということだけです。これだけを考えていればいいのです。
「安定、収入、地位」は無駄な欲求

仕事の本質について話をしてきましたが、現実として多くの人がその本質を忘れてしまっています。
ここからは少し視野を広くして、ビジネスという観点で考えていきましょう。
世間では多くの人が安定した収入や、地位を上げるために出世ばかりを意識したりしています。しかし、その考え方はビジネスの本質からは遠く離れてしまっています。
では、ビジネスの本質とは何なのでしょうか。それは単純に「需要と供給」です。
これまでどのようにしてビジネスが生まれてきたか想像してみてください。
ビジネスとはつまり、価値の提供です。そこに問題、欲求、不安など、満たされていない要素があればそれを満たす。何かを求めている人にそれを提供することがビジネスとなるのです。
では、自身の安定した生活や収入のことばかりを考えている人は、「価値を提供する」というビジネスの本質を見失ってはいないでしょうか。
価値を生み出して提供していない人が、その会社だけでなく、社会でも必要とされる存在になるでしょうか。いつの間にか会社で重要な仕事を任されなくなったと感じている人は、その本質を見失った働き方をしていないでしょうか。
ここで、自身がお客様の立場である場合を想像してみましょう。
これまで、ある企業の商品が価値の提供よりも利益を優先していると感じた経験はないでしょうか?そう感じた時、あなたはそれでもその商品を買い続けますか?
実際は多くの人がその商品や企業を避けるようになると思います。
それは、消費者として潜在的に「価値の提供」という本質を求めており、その商品がその本質からずれていると感じているからなのです。
このように、意識していなかったとしても価値の提供という本質からずれている場合には、結果として現れることになっているのです。
競争する必要も、比べる必要もない

とは言っても、ビジネスをする上で他社よりも優れた製品を作らなければいけない、誰よりも売上を上げたい、一般的にはそう考える人が多いかと思います。
優れた製品を作る、売上をもっと伸ばしたい。そう考えることは間違ってはいません。ただ、その考えに至る入り口の問題です。
でも、もう一度ビジネスの本質を思い出してみてください。
本来はお客様に意識を向けて、求められている価値を提供するはずです。しかし、本質を忘れて上記のような考え方だけであれば、既にお客様ではなくライバルばかりを意識してしまっています。
大切なのは、ライバルに勝つことではなく、お客様に喜んでもらうということであるはずです。
どうすれば求められている価値を提供できるだろうか、どうすればもっと価値を高められるだろうか、ということだけを考えることが大切です。
誰もが知っているような、ビジネスで成功をしている世界的企業の創業者や経営者は、そのようなタイプではありませんか?
会社のブランド力というものは、競争に勝つことで生まれるものではありません。価値を提供することで生まれてくるものなのです。
それは人生にも同じことが言えるのではないでしょうか。私たちは幸せになるために生きているはずです。競争に勝つためではありません。
リーダーの仕事とは、誰に任せるかを決めること

さて、リーダーの場合はどうでしょうか。
リーダーの重要な仕事は意思決定をすることです。そしてこの意思決定においても、本質に集中するということがとても重要です。
リーダーの仕事とは一言で言えば、「誰に任せるかを決める」ことです。これはリーダーにとって最も重要と言っても過言ではありません。
リーダーは常に多くの判断、決断事項を抱えています。それもタイムリミットがある内容であれば迅速に的確な意思決定が必要になります。
しかし、リーダーが全ての意思決定をするのは不可能です。組織が大きくなればなるほど、それは難しくなっていきます。
そこで必要なのは、自分が直接意思決定をする内容を減らすことです。
本当に自分しか意思決定ができないような内容だけに集中し、それ以外は誰か他の人に任せるのです。
その内容について、自分よりも詳しい人がいる場合にはその人に意思決定する権限を与え、その内容については一任するのです。つまり、「誰に任せるかを決める」これこそが最も重要なリーダーの仕事なのです。
会社であれば、現場に意思決定を任せる方が良いでしょう。お客様と直接関わっている現場の人、実際に商品を製作している人が一番お客様が求めている価値を知っているからです。
言い換えれば、現場の人はその分野に関してのプロなのです。また、リーダーから決定権を与えられた現場はモチベーションが上がることでしょうし、それにより今まで以上の価値を提供するような仕事ができるようになります。
1人が多くの分野の意思決定をするよりも、各分野に最も詳しい人がそれぞれ意思決定をすることが、最もビジネスの本質から外れることがない意思決定ができるのです。
「誰に任せるかを決める」これこそが、リーダーの最も重要な仕事、意思決定なのです。
そして、誰に任せるかを決めたら、全てをその人に任せることが大切です。途中で口を挟んだり、自分の意見を言ったりするのはやめましょう。それではまた、本質とは違う意思決定がされてしまうからです。
仕事も人生もシンプルに

これまで仕事、ビジネスの本質について話をしてきましたが、これは人生においても同じことが言えます。
物事を複雑に考えてしまうよりも、たった一つのことに集中して情熱を注いだ方が、目標や夢は叶うものです。
大切な人に何かを伝えたい時、それが重要であればあるほど、シンプルに伝えた方が相手にも伝わるものです。
現代では生産性という言葉がよく使われるかと思います。生産性と聞くと、より多くのことをこなす必要があるから、同時に複数のことをした方がいいと考える人もいると思いますが、実は一つのことに集中して行った方が生産性は上がるのです。
仕事も、人生もシンプルに。今日から始めてみましょう。
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