生きていれば色々なことが起こります。良いこともあれば、悪いことも数え切れないほど経験するでしょう。
起こった事実をのものを変えることはできません。しかし、それに対しての感じ方は人それぞれです。
その事実に対してのあなたの捉え方や、あなたの動作、言葉を変えることで、その事実をあなたにとって重要なものにすることも、気にする必要のないような、小さなことにすることもできるようになります。
それはつまり、あなたの人生で起こった事実の価値を自分でコントロールすることができるということなのです。
今回は、あなた自身の力で人生に大きな変化を作り出すことができる3つの法則について解説していきます。
法則 1:捉え方を変える

フォーカスを変える
物事の意味は、あなたの気持ちを何に向けているかで決まります。
どのような状況であっても、あなたの意識のフォーカスをどこに向けるかによって、嬉しくなることも、逆に悲しくなることもできるのです。
ここで、人が誰でも無意識に行なっている癖を紹介します。
人は必ず自分の探しているもの、潜在的に求めているものを優先的に見つけるようになっています。
思い出してみてください。ちょっと苦手だなと思っている人がいる時、事あるごとにその人の行動や言動が気になってしまうことはないでしょうか?
無意識のうちに、その人を苦手だと思う原因になっている行動や言動を探してしまっているのです。
それは逆に言えば、その人の良い面を探すようにすると、良い面が必ず見つかるようになるということです。
あなたの周囲の人がどのような人間なのかが、あなたが何にフォーカスを当てるかによって変わるということです。
その人の良いところを意識的に探してみてください。その人自体の行動や言動は変わっていないのに、今まで気付いていなかったプラスの面が必ず見つかります。
人は常に探しているものを見つけるようにできているのです。
このように、良い点だけを探すように自分の考え方を癖づけていくと、あなたの視野は大きく変わり、人生も全く異なったものになっていきます。
では、どうすれば自分のフォーカスを変えることができるのでしょうか。フォーカスを変えるポイントは、自分に質問をしてみることです。
自分に質問をしてみる
フォーカスを変えることで、視野が広がり自分の周りの環境が変わる(感じ方が変わる)のは、特にネガティブな出来事が起こった時です。
ある経営者の話を例として説明します。
その経営者は事業を一緒に行っていたパートナーが突然蒸発してしまい、このままではこれまでの事業を続けるための資金がなくなってしまうという事態に陥っていました。
突然の出来事に、絶望感を感じながら、この先自分はどうやって生きていったらいいのだろうと落ち込むと同時に、そのパートナーはなぜこんなことをしたのかと恨みたい気持ちになっていました。
この時、彼はもう自分の人生は終わったと、問題にだけ目を向けている状態でした。
そこで、その話を聞いていた別の友人は彼にこんな質問をしていきます。
「一旦、その問題のことは置いておいて、なんでもいいから今幸せを感じられることはないだろうか」と。
するとしばらく考えた後、その経営者は「妻にはいつも感謝している。今まで色々なことがあったが、いつも支えてくれるし、信頼し合っている。」と言います。
さらに質問します。「では、奥さんと信頼し合えているということを考えると、どんな気持ちになる?」
「妻と出会えたことは、私の人生において最も素晴らしいことだよ。本当に感謝している。」
このように、奥さんについて感じていることに意識を向け始めると、その経営者の気持ちは明るいものへと変化していきます。
そして、心の状態が良くなると、物事に対応する上でも良い考えが浮かぶようになってきます。
ここで、次の質問をします。「今、何か前向きに考えられることはあるだろうか?」
すると、経営者はこう答えます。「実は、新しくやりたいことをやるチャンスでもあるかなと思っている。これまでの事業内容などを見直して、自分が本当にやりたいと思っていたことをやってみたいんだ。」
ここで初めて、この経営者はこの状況をチャンスだと考えられるようになったのです。つまり、パートナーがいなくなってしまったことで、良かった点が色々と見えてくるようになったのです。
むしろ、これは良いことだったのかもしれないとまで考えられるようになり、ではこれからどうすればいいのか、という問題解決の方に思考のフォーカスを向けられるようになりました。
初めは、間違った方向にフォーカスを当てていたため、絶望感や無力感に襲われていました。実際は、人生をより良い方向に向けるチャンスであったのに、それが見えていませんでした。
しかし、正しい質問をすることで思考のフォーカスが変わり、それまで見えていなかった変化の本質が見えるようになります。
この正しい質問をしてみるということは、相手がいる場合も有効ですが、自分自身に質問をすることで、自分の思考をコントロールすることが大切です。
そして、自分に対しての質問は何か問題が起こった時だけではなく、日常的に行うことが効果的です。例えば、毎朝起きた時や毎晩寝る前にベットの中でなど。
こうすることで毎日を素晴らしい気持ちでスタートし、感謝の気持ちで終わることができるようになります。
自分に対しての質問の例
朝
今の人生で幸せなことは何か。
今の人生でワクワクすることは何か。
今の人生で誇れるものは何か。
今の人生で感謝できるものは何か。
今の人生で楽しいことは何か。
自分は誰を愛しているのか、誰が私を愛してくれているのか。
それらのことで、自分はどのような気分になるか。
夜
今日は何を与えることができたか。
今日は何を学ぶことができたか。
今日はどのように人生の価値を高めることができたか。
このような質問を日常的に自分に問いかけることで、意識のフォーカスを変えていくことができるのです。
思考の焦点を合わせる対象を変えると、あなたの人生は大きく変わることでしょう。
挑戦できなかった人が、挑戦できるようになったり、自分を過小評価していた人は、自分には何でもできると自信を持つこともできます。不幸だと感じている人も、自分の人生は素晴らしいのだと考えられるようになるのです。
そして、これらの質問以外にも人生を好転させる方法があります。それは体の使い方です。
法則 2:動作を変える

肉体的な動きは感情の動きに大きく影響する
感情は体の動きと連動しています。体の動き方を変えてみると、考え方や感じ方、人や物事に対しての対応まで変わります。
ここで、人が落ち込む時どのような状態になっているか思い出してみましょう。
気持ちが落ち込んでいる時、あなたの体はどのような状態になっているでしょうか。多くの場合、姿勢や表情がいつもと違うはずです。
背中は丸まり、顔は俯き、視線は下方向。呼吸は浅くなっていないでしょうか。このように、気分が落ち込むという状態は体も連動して落ち込むような動作をしているのです。言ってみれば、落ち込むための努力です。
私達は、無意識のうちに落ち込む時はこうするものだというパターンを身につけてしまっているのです。
では、逆に胸を張りガッツポーズのような体勢で落ち込むことはできるでしょうか。飛び跳ねたり万歳をしてみたり、そのような動作をしている時、あなたの感情は落ち込むということができるでしょうか。
不思議に思うかもしれませんが、体の動作と感情は連動しているので、このような動作をするときちんと落ち込むことはできないのです。
人は笑うと脳への血流が増加することが証明されています。それにより酸素レベルが変化して、気分が良くなっていくのです。
その逆に、恐怖や怒り、驚きなどの表情を作ると、それにより実際に恐怖、怒り、驚きを感じるようになります。
実際にやってみると、不思議なくらいそれが真実であることがお分かりいただけると思います。
そのため、人生を変えたいのなら、動作を変えることです。体の動かし方や表情、話し方を変えるのです。
胸を張って力強いイメージを習慣化することで、あなたの感情や心の持ち方が変わり、実際に力強い考え方ができるようになります。
そして、逆にあなたがそのように振る舞う人に出会った時に自信が溢れていると感じることからも、自分だけではなく相手に与える印象さえも変えてしまうことは言うまでもありません。
初めは慣れないかもしれませんが、ポイントは慣れるまで丁寧に意識して行ってみることです。
そのうち意識しなくてもできるようになり、その時点ではすでにあなたの自然な動きとなっていて、人格が変わってきているはずです。まるで別人のようになるので、当然これからの人生も今までとは全く違うものになっていくでしょう。
動作を変えれば人生は変わります。これは真実です。
今度、気持ちが落ち込みそうになった時にぜひこのロジックを試してみてください。
胸を張り、深呼吸をして、とりあえず大きな笑顔を作って自分に質問してみましょう。
この状況でプラスになる点は何だろう。自分はこのことから何を学ぶことができるだろう。10年後に考えても、そんなに大きな問題だろうか、と。
では、具体的にどのような動きや仕草が効果的かをもう少し掘り下げてみましょう。
理想とする人の動きを真似てみる
最も簡単な方法は、自分が理想とする人の動きや仕草を真似てみるということです。
あなたの周りにいる人でも、憧れている人でも構いません。自信に満ち溢れている人達の行動を真似するだけです。
それだけで本当に人生が変わり始めます。初めは演技でもいいのです。それでも周囲のあなたに対する見方が変わってきます。
理想の人の真似をしながら、感情的に良い状態にある時の自分を思い浮かべ、その時の自分の体の動きも加えていきます。
自分の目標のことを考え、自分が絶対に実現できると確信している時の呼吸や、何の迷いもない時の立ち方、姿勢、表情を想像し、日常の動きに加えていくのです。
この、成り切るという動作は実際に自分がいる環境を一緒にイメージしながら行うと、より効果的です。
法則 3:言葉を変える

言葉の使い方で考え方や感情が大きく変化する
動作と同じように、日常的に自分が発している言葉は、自分に暗示をかけています。その言葉を発することで自分の感情、フォーカスはそちらに引っ張られていきます。
例えば、腹が立つようなシチュエーションがあったとします。あなたは反射的に「腹が立つな」と言いたくなります。しかし、そこで「ちょっと嫌だな」くらいの言葉に言い換えます。
腹が立つような出来事が起こった時に、反射的に「腹が立つ」とか「頭にくる」といった言葉を使うと、続けてそのような感情が溢れてきてしまいます。
しかし、それを「ちょっと嫌だな」くらいの少し気の抜けた言葉に言い換えるとどうでしょうか。すると、怒りを表現する時の自分が作り上げてしまっているパターンを壊すことができます。
言葉を変えるだけで簡単に感じ方を変えることができるのです。この言い換えの癖があなたの人生を大きく変えることになります。
言葉には、感じ方を変えてしまうほどの力があります。普段私たちが使っている言葉は、私たちの思考や感情をコントロールするほどの力を持っているのです。
だからこそ、言葉の力を理解して日常から私達にポジティブな力を与えてくれる言葉を意識して使うことがとても重要なのです。
ネガティブをポジティブに変えてくれる言葉
例を挙げてネガティブをポジティブに変えてくれる言葉を探してみましょう。
忙しい⇨私は人気者だな
私には無理だ⇨今はそれをする気分ではない
イライラする⇨刺激を感じているな
もう我慢できない⇨少し気に触るかな
臭い⇨少し香りがある
馬鹿げている⇨発見かもしれない
あの人はだめだ⇨自分とは違うタイプだ
失敗してしまった⇨新しいことを一つ学んだ
落ち込んでいる⇨行動を起こす前の静かな時間
恥をかいた⇨気付きがあった
最悪だ⇨成長のチャンスだ
これらは一例で、全ての言葉を言い換えることはできると思います。まずは普段自分が使っている言葉を言い換えるとしたら、と考えてみてはいかがでしょうか。
最後に

ここまでお伝えしてきた通り、あなたが普段使う言葉や動作を変えるとあなたの人格が変わり、人生が変わります。
日常の些細な会話の中でも、何か自分がネガティブな言葉で人を批判した時、自分自身はその言葉を聞いていて、気持ちもネガティブな方向へ引っ張られてしまっています。
それは、自分の最高の状態のはずはなく、どんどん自分が目指している人生から遠ざかっているのです。人を批判しないということは相手のためではなく、自分のためなのです。
最高の状態の自分を意識して、自分が使っている言葉や動作を毎日チェックしてみましょう。
それがあなたの人生が好転する最初のステップであり、確実な道なのです。
今この瞬間から、あなたの人生が変わり始めることを願っています。
コメント